今思えばただのナンパ。
でも、あの頃の純粋な私にとってはこれも出会いでした。
2度の結婚の間にたくさん恋愛もしましたが、こんな私も大学生になるまでは彼氏一人いませんでした。
そんな、20ウン年前の話です。
初めてのバイトは大学1年生の夏休みです。
東京で働きたくて神田近辺で事務職のバイトを見つけました。
ある日バイト先の上司に銀行の入金を頼まれ、暑い中外に出るのがイヤだな、とふてくされて事務所を出ました。
お昼休だったので銀行はとても混雑していました。
私の番はいつ来るのやら。
余計機嫌も悪くなってきたころ、「この辺の会社で働いてるの?」と近くでこれも順番を待っていた男性が声をかけてきました。
背が高くさわやかな印象の若者でした。
学生の私にはスーツを着た男性の姿がとてもカッコよく映りました。
え、これってもしかして出会い?とか、すでに図々しく思ったりもしましたが、恥ずかしいふりをしました。
一方その彼は「M証券のTMと申します。
仕事の後お茶でも飲みに行きませんか」はっきりと誘ってきました。
ハンサムな男性に声をかけられたことがうれしくて、わたしは二つ返事で約束をしました。
バイトが終わり約束のコーヒーショップに向かいました。
定時に上がれなかったのか、結構待たされましたが、長身の姿が店内に入ってくる姿に恋をしてしまったのを覚えています。
出会いってこんな風に突然訪れるものなのね。
と私はすでに小説の主人公にもなった気分でいました。
この日から交際がスタートし、実は彼が私の初めての人になりました。
車を降りる前にくれるさよならのチューは、経験豊かなおばさんになった今思い出しても胸がきゅんとします。
あの時恨んだバイト先の上司にはの感謝です。
あのおじさんがこんな出会いのチャンスをくれたのだから。
その後彼が遠くへ転勤になり関係は自然消滅になりますが、あの素敵な出会いはまだおばさんの心の中で輝いてます。

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